NISAとつみたてNISA、投資初心者はどちらを選んだらいいのか?悩みどころですね。
まずは両者の違いを確認していきましょう。
共通するのは、口座資格者=20歳以上。NISAとつみたてNISAの併用は不可です。
*NISA(Nippon Individual Savings Acount) 小額投資非課税制度
もともとはイギリスの個人貯蓄口座(ISA)の日本版ということで、2014年にスタート。
目次
NISA & つみたてNISA 比較
<NISA>
まずはNISAの概要を把握しましょう。
・投資枠は年間120万まで。非課税期間は最大5年=600万。
(2014年~2023年終了予定⇒2024年から新NISAとして5年間延長)
・利益(運用益・配当益)に対しての税金20.315%が非課税。
・投資対象⇒国内株式、外国株式、IPO(新規公開株)、投資信託、ETF
投資枠は年間120万円×5年間=600万。お金持ちからすると「少ない」と言えなくもないですが、初心者にとっては大きな額ですね。
投資信託のみの「つみたてNISA」と違い、(個別)株式や広範囲のETFにも投資できるので自由度は高いと言えます。
投資信託以外にもいろいろと試してみたいという方、出来るだけ多くの資金を運用したいという方は、NISAからスタートするとよいでしょう。
参考:2024年~新NISA制度がスタート予定
新NISA制度は、2階建てになります。
<1階部分>⇒対象は現行の「つみたてNISA」の対象商品(投資信託・ETFのみ)と同様。投資枠は年間20万円となります。
<2階部分>⇒対象は現行の「NISA」とほぼ同様です。投資枠は年間102万円。
*上記の通り、投資枠は20万円+102万円=計122万円。
原則、1階部分を投資しないと2階部分に投資できないようになるようです。
ただし現行NISA口座を利用している方などは、申請することで2階部分のみを投資することも可能となるようです。
<つみたてNISA>
次につみたてNISAの概要を把握しましょう。
・投資枠は年間40万まで。非課税期間は20年=800万。
・利益(運用益・配当益)に対しての税金20.315%が非課税。 (NISA同様)
・投資対象⇒金融庁が指定した約190本の投資信託・ETF(ごく一部)の中から選択
投資枠は年間40万円とNISAよりも少ないですが、期間が20年なので計800万円となり、NISA制度の600万円より多くなります。
ひと月で、最高3万3千円程度を積立てていく計算ですね。
金融庁が選んだ投資信託、ETF(ごく一部、数本程度。いま流行りの米国ETFなどは含まれていません。)に限られているのが特徴となっています。
(基本的に優良なものに限っているのですが、厳密にすべてのファンドが優良かどうかは怪しいとの見解もあることを付け加えておきます。)
投資初心者の「何から選んだらいいか分からない。」という不安を和らげています。
それでも190本程度ありますので、選択肢は十分といえるでしょう。
「長期・分散・つみたて」という比較的安全かつ、無理のない資産形成を行いたい方はこちらの「つみたてNISA」を選ぶのが良いでしょう。
「NISA」と「つみたてNISA」の違いを把握して、投資で資産形成をしていきましょう。