投資

ETF(上場投資信託)とは? メリット&デメリットなど

目次

株、投資信託というと何となくイメージができそうですが、ETFとはなんぞや?と私も最初は思いました。

そのETFについてまとめてみようと思います。

・ETFって何?聞いたことあるけどよく分からない。
・投資信託はやってるけど、他の投資にも興味がある。
・ETFのメリット・デメリット、コストは?どんなETFがあるの?

そんな疑問を持つあなたに、順を追って説明していきます。

ETFとは?

ETFは、Exchange Traded Fund の頭文字をとったものです。

日本語に訳すと「上場投資信託」といいます。

投資信託は非上場ですので、上場しているのは特徴といえますね。

ETFも投資信託同様に、複数の銘柄に分散投資しています。
そして取引所に上場しているので、株式のように値動きを見ながら購入することができます。

 

ETFのメリット

・コストが安い

・小額から分散投資ができる

・どの証券会社でも取引可能

 

コストが安い

投資信託と比較すると低コスト。

もちろん銘柄ごとに異なりますが、おおむね経費率0.06%~0.95%となっています。

資産運用額(規模)が大きいほど、コストは下げることができるので、バンガード社やブラックロック社など、信頼のおける企業、かつ低コストのETFに投資することができます。

 

小額から分散投資ができる

この点は投資信託と同様ですが、様々な銘柄に分散投資されたものがワンパックに
なっています。

分散銘柄数は各ETFにより数十~数千の銘柄に分散投資されています。

また1口単位で買えるものも多いので、コツコツ積立していくのにも良いでしょう。

 

どの証券会社でも取引可能

ETFは上場していますので、株取引と同様にどの証券会社でも売買できます。

投資信託のように証券会社によって取り扱い商品が異なるということがないですね。

ですので、ETFは投資信託と株式の中間のようなイメージになりますね。

 

ETFのデメリット

・基本的に自動積立ができない

・分配金が自動で再投資できない

・市場価格と基準価額の乖離がある

 

基本的に自動積立ができない

一部の証券会社では毎月一定額の株式を買い付ける株式累積投資がありますが、
基本的には、市場価格を見ながら売買を行うため、自動積立に対応していない
場合がほとんどです。

 

分配金が自動で再投資できない

投資信託の場合、分配金は再投資に設定すること自動化できます。

しかしETFの場合、決算日に分配金や利息が分配されますので、その分を再投資したい場合は、自分で買い付けする必要があります。

 

市場価格と基準価額の乖離がある

ETFには上場株式としての「市場価格」と投資信託の理論価格である「基準価額」の2種類の価格が存在します。

この二つの価格の乖離により、割高に買ってしまうリスク、割安に売ってしまうリスクが存在します。

そのため、厳密には乖離率をチェックする必要性が出てきます。

 

米国ETF

今人気があるのが米国ETF。
世界的に有名かつ信頼できる運用会社が扱っており、低コスト。

配当金目当てで投資するのも良いでしょう。
ドル建てでも、円建てでもどちらでも購入可能です。

 

今回は下記の5つを紹介します。

いずれも、低コスト(経費率0.03%~0.08%)資産運用額が多く、信用度の高い世界的企業が運営しているETFですのでおススメです!

 

VT:バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF
VYM:バンガード高配当株式 ETF
VOO:バンガードS&P500 ETF
HDV:iシェアーズ・コア米国高配当株 ETF
SPYD:SPDRポートフォリオS&P500高配当株式 ETF

 

VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (バンガード社)

世界中、約8000の銘柄に分散投資。GAFAMが構成比率上位ですが、多くても1銘柄2.5%強なので広く分散されていることが分かります。

経費率は0.08% 配当利回り1.62%(2020年12月現在)

(VT 公式HPサイト)
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/3141/equity/overview/us

 

VYM:バンガード・米国高配当株式ETF(バンガード社)

約400の銘柄に分散投資。上位3銘柄それぞれの比率は3~4%強となっています。
セクター上位はヘルスケア、金融、テクノロジーでそれぞれ15%前後。

経費率は0.06%。配当利回り3.18%(2020年12月現在)
純資産総額3.6兆円と 圧倒的な規模を誇る。

(VYM 公式サイト)
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/0923/equity/overview/us

 

VOO:バンガード・S&P500ETF(バンガード社)

S&P500に連動、米国の主要500銘柄に分散投資。
セクター上位はIT関連企業が20%超。次いでヘルスケア関連企業

経費率は0.03%。配当利回り1.58%(2020年12月現在)

(VOO 公式サイト)
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/0968/equity/overview/us

 

 

HDV:iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(ブラック・ロック社)

モーニングスター配当フォーカス指数をベンチマークとして連動する74銘柄に分散投資。
上位セクターはエネルギー、ヘルスケア関連が多いですが、入れ替わりも頻繁です。

経費率は0.08%。配当利回り4.08%(2020年12月現在)

(HDV 公式サイト)
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf

 

SPYD:SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(ステート・ストリート社)

S&P500の中の高配当上位80銘柄に分散投資。
上位セクターは金融、不動産が上位。不動産が上位というのは特徴的です。

経費率は0.07%。配当利回り4.86%(2020.12月現在)

(SPYD 公式サイト)
https://www.ssga.com/jp/ja/individual/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd

 

(おわりに)

投資初心者はまずは投資信託での長期、分散、積立での投資がおススメですが、
慣れてきたら、やや性格の違うETFにもチャレンジしてはいかがでしょうか?