サラリーマン

営業職は辛いのか? 向き不向きと経験と。

さて、世の中に仕事は数知れずありますが、分かりやすい職業の一つが「営業職」。

私もまさに営業職について早20年、自信もって「極めた!」と言いたいところですが、未だに「まだまだだなあ。」と感じることもしばしば。

今の段階で「まだまだだなあ。」と言っているあたり、これから急成長するということもないでしょう、当たり前ですが。

「営業」の仕事について今さらながら、経験上、どういったものだったかを振り返ってみたいと思います。

いろんな営業マンの中の一例にすぎませんが、

・営業職のいいところ、悪いところを知っておきたい
・営業、自分に合っているのか、やめておいたほうがいいのか?
・営業ってどんな人がやってるの?

そんなあなたの一助になれば幸いです。

目次

営業職は辛いのか?向き不向きと経験と。

 

向き・不向きはある?ない?

個人的には、営業の適性はもちろんあると思います。

端的に言って営業向きな人の特徴は以下の通りです。

・人当たりが良い
・物怖じしない
・人と関わるのが好き
・勝負事が好き
・自己管理が得意

基本的には「人」と関わることが仕事です。

「どうしても人と沢山会ったり、関係を構築したりといったことは苦手だなあ。」という人は心理的な負担は大きくなってしまいます。

また、人よりいい成績を取りたい、会社で一番の営業になる、という志の高い人は迷うことなく営業職、しかも歩合のところが向いてますね。

ただし、「本当に営業に向いてるなあ。天職なんだろうな。」みたいな人は、10人に1人いるかいないか位に感じます。

なので、どんな仕事もそうですが、必死に食らいついているうちに身についてくるものです。

「たまたま営業に配属されて、その後も何となく営業のまま」という私のような人間も多いのではないかと思います。

最初に営業の適性はあると言いましたが、適性以外の部分、後天的な部分のほうがずっと大きいですし、やればなんとかなるのが営業です。
(でも無理は禁物。ホントに嫌なら辞めよう。仕事は他にいくらでもあります。)

以下、あらためて、「営業」ってこんな感じの職種だな、という点をまとめていきたいと思います。

「いいところ」「きついところ」を挙げていきます。

 

営業 いいところ

・対人スキルの向上

対人スキルはいわずもがな営業職であれば、身に着けざるを得ない要素になります。

初対面の相手であれ、ルートセールスであれ、相手との間合い、振舞い方、礼儀等、社内以上に気を遣う場面は多いのは当然のこと。

営業職の間では当たり前のことが、世間的には「やっぱり営業マンだね。」と言われるようになってくると思います。

(いい意味でも、悪い意味でも。)

挨拶がしっかりできる、話を聞いてくれる、初対面でも打ち解けやすいなどの要素は普段の生活においても潤滑油として働くようになります。

 

・営業スキルの向上=人間性の向上?

営業職はモノやサービスを買ってくれる、使ってくれる状態に持っていくことが仕事です。

もちろん製品の良さや、マーケティングも大きな要素ですが、その営業マンのことが嫌いであれば、その人から買おうとは思いませんよね。

 

相手がモノを買ってくれる、サービスを使ってくれるのは何故か?という点に敏感な営業職は「相手の気持ち」をくみ取る必要があります。

データ上良いから、マーケティング的にこの年齢層を狙ったほうがいい、など机上の計算だけで、すべてが決まらないことを営業職の方なら知っていると思います。

結局のところ、テクニックだけでなく、人間性も含めて磨かれる可能性が大きい職種が営業職と言えます。

(そうした意味合いからも、特に若いうちに営業職を経験しておくことは、悪くないことだと個人的には思います。)

とは言え、「売れてる人間」=必ずしも「人間性の高い人間」とはならなかったりもするのがパラドックスの一つだったりします。逆もまた然り。

営業も人も単純ではないですね。

・仕事の自由度(裁量、スケジュール)が高い

私的には、結局のところ「自由度が高い、裁量が大きい」ということが、なんだかんだで営業職を続けられている理由になります。

スケジュール管理も、得意先との調整もすべて自分次第。

自分で決められることが多いのは良いのですが、副作用として、決められた業務が嫌だ、会議が嫌だ、という気持ちも出てきてしまいがち。

また最近はコロナの影響で一日中オフィスにいることはないですが、以前は一日中建物の中にいると明らかにしんどく、調子が悪くなることが多かったですね。

仕事によってチームで動く、ほぼ個人で動くなど違いはありますので、自分の性格にあった仕事の形態を選ぶのが大事ですね。

人によりますが、私にとっては「個人でわりと自由に働ける」というのはよくよく考えてみると、とてもいい状態と言えます。

 

営業 きついところ

・顧客ありき

さて前半で、営業職のいいところを振り返ってみましたが、当然ながら、「あー、きつい。」と思うこともしばしばです。

理由の一番はここに尽きますが「顧客ありき」であることですね。

営業職を避ける一番の理由もきっとこの部分でしょう。

コチラのミスで叱られるのは当然として、得意先の勘違いや、理不尽な言い分で謝罪しなくてはいけないこともあります。

とは言え、こうしたマイナスのことが起こらないように、事前準備を怠らない得意先との関係をしっかり構築することも営業職の仕事のひとつと言えます。

程度の差はあれ、基本的にストレスのかかりやすい職種の一つに挙げられる職種ではあるので、うまくやり過ごすへこたれないことが継続するためには必要な要件です。

そして、そうした「打たれ強さ」もまた営業を通じて培うことができます。

営業職は決してもともとメンタルが強い、もともと人との関係構築が上手でなくとも、できる仕事だと思います。

なんでもそうですが、仕事の中で培われるものが一番大きいですね。

とはいえ私の場合、「あーしんどい、辞めたい!」と思うことはしょっちゅうあります。

 

・社外と社内の調整

得意先が第一になるのが営業職と先ほど述べましたが、関わるのはもちろん社外だけでなく、社内も同様です。

得意先と社内とのいわゆる「板ばさみ」もまた営業職の宿命です。

本当にどうにもならない時など、事態が収まるまで、そのことが頭から離れません。

この「板ばさみ」状態でもうまく切り抜けることも、営業の仕事のひとつ(こればっかりですが。)

社内、特に事務職の方との連携は大事です、持ちつ持たれつのいい関係を作っておけば、いざという時に力になってくれます。

また他部署の人たちとも、顔は見えなくても電話、メールの応対をきちんとしておくことが求められます。

結局すべて、人対人、いい関係を築くことが土台になりますね。

 

・数字、ノルマ

会社や部署ごとの程度の差によって、ノルマのきつさ加減は大きく変わってきます

私は前職の時のノルマ達成は、毎月きっちりクリアを求められましたので、月末が近づくにつれて「やばい、数字このままじゃ足りない。。」と常にプレッシャーを感じておりました。

今はそれほど、月末に詰められるようなこともないので、その点ではストレス度合いが全く違います。

自分にとって過度なプレッシャーは、精神衛生上ホントによろしくないので、転職したり、とりあえず今のところは辞めるなり、自衛するのが良いでしょう。

 

終わりに

「営業一筋がんばってます!!」という一直線な方とは対極で、「自由なのが良くて、なんとなく営業続けてます」的な私の意見は役立つか疑わしいですが、いかがでしたでしょうか?

営業ってどうかなあ、と迷われる方がいたら「一度は経験して損はない。」と背中を押したいですね。

昨今は「営業はいらない」という本も出るくらい不要論もありますが、一個人の成長にとっては営業を経験することは、再三しつこくて申し訳ないですが悪くないことだと思いますね。

以上、営業職について書いてきましたが、今は私はウェブマーケティング知識や文章作成能力のほうが欲しいので、このブログはその取っ掛かりでもあります。

営業ってポータブルスキルはちょっと付きにくい職種でもあります。