投資信託には大きく分けて、インデックスファンドとアクティブファンドがあります。
今回はその両者の違いについて、まとめてみたいと思います。
目次
インデックスファンドとアクティブファンド 違い
インデックスファンド
ファンドの基準価額が、市場平均指数に連動して、運用されているファンドの総称です。
パッシブファンドとも呼ばれます。 (アクティブの反対がパッシブですね。)
・連動する指数に準じた、分散投資がされている。(=リスクの分散)
・アクティブファンドよりもローコスト。
ノーロード(申し込み手数料無料)が多い。
・銘柄選びの手間が省ける。
<基準価額とは?>
投資信託の値段のこと。単位は口(数)で表す。
1口=1円で運用が開始された投資信託は、1万口あたりの基準価額を公表しています。
<市場平均指数とは?>
国内⇒日経平均株価(日経225)、TOPIX(東証株価指数)等
海外⇒(米国) S&P500指数 (米国)ダウ平均指数 等
<国内株式インデックスファンド>
⇒たわらノーロード 日経225 eMAXISslim TOPIXインデックス など
<外国株式インデックスファンド>
⇒eMAXISslim全世界株式インデックス 楽天全米株式インデックスファンド など
信託報酬(投資信託の運用管理費用)は一般的にアクティブファンドよりも低く、
例えば、楽天全米株式インデックスファンドですと、0.13%です。
たわらノーロード 日経225ですと、0.187%です。
信託報酬は基準価額から差し引かれます。
差し引かれる金額(%)が大きくなるほど、運用金額が減ってしまうので、できるだけ信託報酬は低いほうが、投資する側からすると有利ですね。
信託報酬は決まった金額ではなく、%ですので、最初は微々たるものでも、運用金額が大きくなればなるほど、負担は増大します。
特に積み立て投資のように、長期スパンで運用する際には(通常そうすることが大半でしょう。)このことも念頭において、ファンド選びをすると良いでしょう。
アクティブファンド
運用担当者が独自に株式や債券の銘柄、投資割合を決定する投資信託のことをいいます。
ベンチマーク(株価指数等の値動き)を設け、それを上回る成果を目標とします。
メリット(〇)とデメリット(×)は以下の通りです。
〇市場平均を上回る成果を目指せる。
〇商品の種類が多い。AI投資、バリュー投資、などの投資対象のバリエーションも豊富。
×一般的にインデックスファンドよりもハイコスト
×10年単位で見ていくと、大半のアクティブファンドがインデックスファンドに勝 てないとも言われている。
アクティブファンドには明確な定義はないのですが、インデックスファンドではないもの(=非インデックスファンド)の総称と捉えて良いでしょう。
商品の種類や投資対象のバリエーションが豊富なのはうれしいですが、初心者には逆に「何を選んだらいいのか分かりにくい」ということも言えます。
最初はランキングや口コミを参考にするしかないのが実情かと思います。
もちろんしっかり研究されれば、自分に合ったファンドを見つけ出せる可能性もあります。(インデックスファンドにも言えることですが。)
ひふみ投信(プラス)の社長が某有名番組に出たら、一気に取り扱い金額が増えたことがありました。
それくらい投資の世界はよくわからない⇒とりあえずテレビで見て大丈夫そうだな、ということで投資する、というのは投資に限らず消費者行動としてよく見られる傾向ですね。
<主なアクティブファンド>
⇒ひふみ投信(プラス ) 信託報酬 1.078%
年金積立Jグロース「つみたてグロース」 信託報酬 0.902%
<おわりに>
インデックスファンドにしてもアクティブファンドにしても、投資の仕方は何ら変わりません。
とにかく安全第一な方はインデックスファンドから始めてみるのがよいでしょう。
私は両方同時にスタートさせることで値動きの違いを感じ取れたので、それはそれで良かったなとは思います。
始めてから3~4年(2020.12現在)ですが、今のところアクティブファンドのほうが良い利回りを見せています。
ただ、この先15年~20年は積み立てる予定なので、その時にどうなっているかは分かりませんけどね。